2006年9月27日(水)「しんぶん赤旗」

集団的自衛権の解釈変更

安倍内閣で“結論だす”

首相就任会見


 自民党の安倍晋三首相は二十六日夜、就任後初めての記者会見をおこない、海外で武力行使を行うための集団的自衛権の行使に向けた政府解釈の変更について言及しました。同首相は「日米の双務性を高めることが極めて重要。(集団的自衛権行使の具体的ケースについて)研究すべきは研究し、なすべきことはなしていかなければならない。そのための研究をさらに進め結論を出していきたい」とのべ、従来の立場から一歩踏む込みました。

 また安倍首相は「教育再生」に関連し、あらためて臨時国会での教育基本法改悪法案の成立に意欲を表明。そのうえで、「英知を集めて内閣に教育再生会議を発足させたい」と強調し、教育基本法改悪後に「教育改革」を具体化する体制づくりへの決意を語りました。

 財政再建では、首相としての給与を三割カットし、他の大臣については一割カットすると表明。来年度予算で新規国債発行額を今年度発行額以下に抑えるとの方針を明らかにしました。


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