2006年9月25日(月)「しんぶん赤旗」

日中友好協会会長

侵略合理化を批判

南京で国際平和フォーラム


 【南京(中国江蘇省)=菊池敏也】中国南京国際平和フォーラムが二十四日、南京の国際会議センターで開かれ、国内外の研究者、平和活動家、宗教者、南京大虐殺事件の生存者ら、約百三十人が出席しました。日本、米国、韓国、フィリピンなど海外からの参加者は約三十人でした。

 日本中国友好協会から伊藤敬一会長が出席し、全体交流会で「歴史認識と民族の和解」と題して発言しました。

 伊藤氏は、日本の過去の侵略戦争を「自存自衛のためやむなく始めた正当な戦争」などと合理化する議論や、毎年のように繰り返されてきた小泉首相の靖国神社参拝を「歴史認識の欠如を示す明白な証拠だ」ときびしく指摘しました。

 また、日本を「戦争のできる国」に変えるために、平和憲法と教育基本法の改悪をはかろうとする日本政府のたくらみを批判。これに対し、憲法と教育基本法を擁護する国民の運動が大きく発展しているとし、「二度と政府にだまされて戦争の道に進む誤りを繰り返してはならないことを広く訴えていく」と語りました。

 伊藤氏は、日中両国関係の改善・和解の実現が両国国民にとって「共通の願望、課題」であると強調。両国の関係改善と和解を求め、平和と友好を願う日本国民の運動が全国的に力強く発展している現状を知ってほしいと訴えました。

 同フォーラムは二日間にわたり開かれ、二十五日には「南京平和宣言」を採択して閉会します。

 


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