2006年9月21日(木)「しんぶん赤旗」
米大統領に対抗 反戦デモ
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【ニューヨーク=山崎伸治】ブッシュ米大統領の国連演説に対抗して十九日午前、イラクからの米軍撤退を求めるデモ行進と集会がニューヨーク市内であり、三千人が参加しました。全米最大の反戦・平和組織の連合体「平和と正義のための連合」が呼びかけました。参加者はプラカードや横断幕を手に、マンハッタン中心部を国連本部前までデモ行進しました。
地元のマリーン・リトウィンさん(71)は、「ブッシュ大統領はアルカイダと同じくらい、この国を破壊してきた」と怒りをぶつけます。ドミニク・マックさん(21)も「これ以上イラクの人たちも米兵も死なせてはならない」と強調しました。
国連本部で開かれた集会では、人権活動家のジェシー・ジャクソン師のほか、労働組合や学生組織、在米アラブ人人権擁護組織などの代表が訴えました。
退役軍人平和会のデビッド・クライン会長は、ブッシュ大統領の国連演説にふれ、「ブッシュ大統領は戦争を仕掛けておきながら、(国連では)『平和の創造者』を気取っている」と批判。在米イラク人活動家のライド・ジャラルさんは「イラク国民の和解の努力を邪魔しているのはブッシュ政権だ」と訴えました。
平和な明日をめざす9・11家族の会(ピースフル・トゥモローズ)のコリーン・ケリーさんは「私たちの会には、戦争に反対する道義上の責務がある。法律にも道徳にも反して始まったイラク戦争は、その途中でも終わってからも、違法であり非道徳的だ」と述べました。