2006年9月21日(木)「しんぶん赤旗」
国保料引き下げ直接請求
新潟市 市民8万6783人の署名添え
国保料引き下げの条例制定を求める直接請求署名に取り組んだ「新潟市の国保をよくする会」は十九日、篠田昭市長に、市選挙管理委員会で有効と認められた八万六千七百八十三人(選管提出九万七千六百八十一人)の署名を添えて直接請求しました。
直接請求は、今年度値上げされた一世帯平均一万二千円を引き下げて元に戻し、庶民増税で急激に上がった六十五歳以上の負担を軽減する―の二点を求めています。
提出にあたり、請求代表者の高橋作衛氏(年金者組合県本部委員長)は「国保加入者は年金受給者が多く、少ない年金での負担は大変。引き上げはやめ、ぜひ引き下げてもらいたい」と発言。同じく坪谷誠氏(医師)は「国保料が払えず保険証が取り上げられ、医療が受けられない犠牲者が出ることを一番憂慮している」と述べました。
参加者の倉沢静江さんは「二種類の薬を服用していて保険証がなくなると大変なので保険料は絶対滞納できない。毎月の負担は大変。無理なく納められる保険料にしてほしい」と訴え。日金博一さんは「相次ぐ負担増で施設から障害者の子どもを退所させざるを得なくなった。小泉構造改革は貧困と格差を広げた。弱者に手厚い施策を」と述べました。
篠田市長は「確かに受け取りました。検討した上で市の意見をつけて議会に提出したい」と述べました。