2006年9月21日(木)「しんぶん赤旗」
参院本会議の質問保障を
共産・社民 議運委員長に申し入れ
|
日本共産党の吉川春子参院議員団長、井上哲士参院国対委員長と社民党の渕上貞雄参院議員会長は二十日、臨時国会・参院本会議での質問の機会を両党に保障するよう、溝手顕正議院運営委員長に申し入れました。
参院では、通常国会での施政方針演説については、議席が十に満たない会派も質疑に参加していますが、臨時国会の所信表明演説への質疑は認められていません。
申し入れ書は、「今回の所信表明演説は新政権として国政の運営方針を表明する最初の演説であり、今後のわが国の進路と国政にきわめて重要」とし、「この演説に対する質疑をすべての会派に保障し、さまざまな角度からただすことこそ、国民主権と議会制民主主義のもとで参議院が国民からの負託と期待にこたえることだ」としています。
吉川氏は、「今回は通常国会に勝るとも劣らず重要な国会。その時に私たちが質問できなければ、国民にたいし責任を果たせなくなります」と強調。井上氏は「自民党総裁選は大きく報道されており、さまざまな立場、角度から議論することは参院の立場からいってもどうしても必要」と述べました。
溝手委員長は、他会派からも質問保障の要請がきていることを明らかにしつつ、「(要請の趣旨は)そのように受け止めています」「各党にしっかり伝え善処できるようにしたい。今回は事務的には扱えない」と答えました。