2006年9月19日(火)「しんぶん赤旗」

知事選で糸数氏擁立

共産党県委「県民の団結重視」

（写真）糸数慶子氏

　十一月十九日投票の沖縄県知事選で、日本共産党沖縄県委員会は十八日、那覇市で県委員会総会を開き、同知事選の候補者として、参院議員（無所属）の糸数慶子氏（５８）の擁立を決定しました。

　同日夜、党県委員会事務所を訪れた沖縄社会大衆党、社民党、民主党の代表にこのことを伝え、米軍新基地建設に反対する野党統一候補として糸数氏の擁立をめざします。立候補の意向を示していた元県出納長の山内徳信氏（７１）は読谷村内で会見し、出馬を「断念」し、糸数氏の奮闘に期待する考えをのべました。

　党県委員会の赤嶺政賢県委員長（衆院議員）は同日、「新基地建設を許さない知事を誕生させるために、五党の団結、県民の団結を何より大切にする立場から糸数慶子氏の擁立を決定した」との談話を発表。米軍再編・強化反対、県民のくらしと福祉、教育を守る県政を実現する決意を強調しました。

　また赤嶺委員長は、立候補を「断念」した山内徳信氏について「共闘の団結を大事にする姿勢に心から敬意を表するものです」とのべました。

　知事選で自民党、公明党の与党陣営は、前県商工会議所連合会長の仲井真弘多氏（６７）を擁立。糸数氏との事実上の一騎打ちになる見込みです。

　糸数氏の略歴　一九四七年生まれ。沖縄県読谷村出身。一九九二年から県議を三期務めたあと、二〇〇四年の参院選で沖縄選挙区から初当選。