2006年9月14日(木)「しんぶん赤旗」

囲碁新人王戦U―25 決勝3番勝負第1局

黄七段が中押し勝ち


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(写真)第31期囲碁新人王戦決勝3番勝負第1局で松本武久六段(右)に先勝した黄翊祖 七段。奥左は立ち会いの宮沢吾朗九段=13日、東京・千代田区、日本棋院

 黄翊祖(こう・いそ)七段(19)と松本武久六段(26)が対決する、囲碁の第三十一期新人王戦U―25(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第一局が十三日午前十時、東京・千代田区の日本棋院で始まり、午後四時三十六分、二二九手で黒番の黄七段が中押し勝ちしました。

 第二局は二十日(水)、同所で行われます。

 立ち会いの宮沢吾朗九段、「しんぶん赤旗」の奥原紀晴編集局長らが見守るなか、握って黄七段の先番で対局開始となりました。

 序盤は、黄七段があまり時間を使わないのにたいし、松本六段は、黄七段の倍の時間をかけじっくり打ち進めました。

 松本六段が右辺で白50と黒一子をシチョウにかかえ、午後の第一手で黄七段は上辺に黒51のシチョウアタリ。控室の宮沢九段は、「左上、黒31、33のツケ二段は白を軽くした。黒、具合が悪そう。白58ですぐに74とスベれば白が打ちやすくなっていたはず」。

 その後、たたかいらしいたたかいが起こらないまま推移して中終盤へ。

 下辺、黒85と白二子に迫っては黒が好調の流れになったようです。上辺黒113の一子抜きとなり、「ここが決勝点ですね」と宮沢九段。「もうめぼしいところがなくなり、黒地の方が多い」

 その後、松本六段はヨセ勝負に持ち込もうと打ち継ぎましたが、及びませんでした。

 黄七段の話 途中、上辺にシチョウアタリを打ったあたりで悪くしましたが、黒91が打てて少し面白くなりました。

 松本六段の話 最初左下でおかしくしました。白90では91と辛抱するのでした。

棋譜

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