2006年9月13日(水)「しんぶん赤旗」

教育基本法守ろう 広がる

立場超え各地で大規模集会

1万人集会 仙台で計画


 二十六日に開会予定の臨時国会で教育基本法改悪法案が最重要法案として審議されようとするなか、全国津々浦々から「教育基本法改悪を許さず、守り、生かそう」という世論と運動を広げようと、大規模な集会や自治体首長らへの要請などこれまでにないとりくみがすすめられています。

 「毎日、毎日、集会に賛同する署名が返ってくるんです」―。

 仙台市にある宮城高教組の事務所で、八反田史彦書記長が驚きの声をあげます。八反田さんは、「憲法・教育基本法を守りいかそう」と市内で三十日に開く「一万人集会」の事務局長です。

 「宮城県で一万人集会というのはかつてないとりくみ。だけど教育基本法改悪を阻止するためには、あらゆる人に働きかけ、一回り大きな運動にしなければならない、この規模の集会をやりとげようと実行委員会で議論してきました。『門前払いかな』と思って訪ねた所でも教育問題で話がはずみます」と語ります。

 「一万人集会」は、大学の元学長や名誉教授、仙台YWCAの前会長などが呼びかけ人となり、宮城県生協連会長理事やさまざまな運動に携わってきた弁護士が「私も賛同します」と宣伝ビラに名前を連ねました。

 実行委員会のメンバーは連日の炎天下、市内の私立学校や大きな病院を一つひとつ訪ねました。宮城県では高校の学区制撤廃の動きもあり、「教育基本法改悪の先取り」と説明すると、多くの人がうなずいてくれます。組織の違いを超えて多くの労働組合が賛同。日本共産党、社民党のほか、民主党の国会議員も個人として賛同しています。


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