2006年9月10日(日)「しんぶん赤旗」
日本共産党 志位委員長
民主労働党・文代表と会談
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【ソウル=中村圭吾】日本共産党の志位和夫委員長は九日午前、韓国・ソウル市内のホテルで野党・民主労働党の文成賢(ムン・ソンヒョン)代表と会談し、韓国国会に議席をもつ五政党すべてとの会談を終えました。
民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)議員団代表、金先東(キム・ソンドン)事務総長、李承憲(イ・スンホン)対外協力室長、ペ俊範(ペ・ジュンボム)国際局長らが同席しました。
文代表は「共産党の名前を出すだけでも弾圧された時期からあまりたっていないのに、長い伝統を持つ日本共産党とソウルでお会いできてうれしい」とあいさつし、志位氏と握手を交わしました。
志位氏は、西大門刑務所跡を訪れ、朝鮮の独立運動に連帯してたたかった日本共産党の「歴史的同志」といえる独立運動家の追悼碑に献花したことを紹介。「私も感無量です。日本共産党の党首としてこのような形で、訪韓できて幸せです」と語りました。
権・議員団代表は「第四回アジア政党国際会議の最も大きな意味は、志位氏が訪韓されたことです。韓国のメディアでもそのように報道されました」と語りました。
志位氏は朝鮮半島の植民地解放から六十一年目にして訪韓が実現したことについて、「軍事独裁に抗した民主化闘争によって韓国社会が大きく変化したことを感じます」と表明。文代表は、独立運動に大きく寄与した社会主義者が南北分断の状況下で弾圧されたことを紹介し、「歴史の痛みを感じます」と語りました。
両氏は、日本の憲法九条を守る運動や首相の靖国参拝問題などについて意見を交換。民主労働党から、日本共産党が地方議員数で第一党となっていることや「しんぶん赤旗」についての質問が出され、志位氏は一つ一つ説明しました。