2006年9月9日(土)「しんぶん赤旗」
「平和と繁栄」を議論
韓国 アジア政党会議が開幕
【ソウル=中村圭吾】第四回アジア政党国際会議(ICAPP)が八日、韓国・ソウル市内のホテルを会場に始まりました。三十六カ国から九十政党が参加し、過去最大規模になりました。会議には日本共産党の志位和夫委員長、緒方靖夫副委員長、笠井亮国際局次長が出席しています。
今回の会議は、韓国の与党・開かれたウリ党と最大野党のハンナラ党が主催。国内問題では対立する与野党が、アジア政党国際会議を共同で開催するのは初めてです。
開幕式では、ウリ党の金槿泰(キム・グンテ)議長、ハンナラ党の姜在渉(カン・ジェソプ)代表があいさつ。アジア欧州会議(ASEM)首脳会議出席のため外遊中の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領がビデオ演説を通じ、「韓国の与野党が共に準備したことは意義深い」と強調。「会議がアジア国家間の相互理解と協力増進のよい機会となることを期待します」と述べました。
アジア政党国際会議は、アジア諸国の政党が与野党の別なく一堂に会し、互いの文化や理念、宗教、国家の違いを超えて、共通する課題について議論する場。二〇〇〇年にフィリピンのマニラで第一回会議が開かれ、〇二年にタイのバンコクで第二回会議が、〇四年に中国の北京で第三回会議が開催されました。
「アジアの平和と繁栄」をテーマにした今回の会議では、東アジア共同体建設にむけた協力や地域の安全保障、貧困対策などが議論されます。