2006年9月8日(金)「しんぶん赤旗」

日本共産党の政治資金

党員・支持者・国民からの浄財

上田均財務・業務局長の談話


 日本共産党の上田均財務・業務局長は七日、二〇〇五年政治資金収支報告書の公表にあたり次の談話を出しました。


 、日本共産党中央委員会の二〇〇五年の政治資金の収支報告は、総収入二百八十四億一千五百四十五万円(前年比94・5%)、支出総額二百九十三億五千百七十六万円(前年比90・5%)で、別表A「収支報告概要」のとおりです。

 収支の規模は三百億円近いものですが、そのうち機関紙誌活動を基本とした事業活動が収入の84・7%、支出の57・2%と大半を占めています。このことは、「しんぶん赤旗」を中心に国民と草の根で結びついて活動する健全な事業活動をあらわしており、他の政党にないわが党の特質を示すものとなっています。

 なお、「しんぶん赤旗」などの事業を維持する経費を除く日本共産党の実質収入は、百十六億四百四十六万円(前年比100%)です。(別表B

 、この内訳をみますと、収入・支出とも前年より減っています。これには、いくつかの要因があります。

 本部ビル建設が〇五年一月に完成したことにともない、収入面では建設募金・協力借入金が、支出面では建設工事費が、それぞれ大きく減りました。〇五年は党員拡大では前進しましたが、「しんぶん赤旗」読者数では前進に至りませんでした。「しんぶん赤旗」部数の減も、売り上げの減、発行経費の減となって収支両面に影響しています。

 こういうなかで実質収入が約百十六億円と前年と同規模で維持されたことは、党本部はじめ全党の収支改善・節約のとりくみが反映したものです。

 繰越金についていえば、従来、日本共産党中央委員会の繰越金は本部ビル建設のための備蓄資金が大きな比重を占めてきました。二〇〇〇年以来の本部ビル建設事業の進行のなかで、長年の備蓄を取り崩して建設費用にあててきました。これにともない、繰越金が減少するとともに、その一方で、党が所有する資産のうち「建物」は、建設事業前の約二十億円から〇五年の約百十二億円となってきました。

 、日本共産党の財政の根本的な特徴は、カネの力で政治をゆがめる企業・団体献金も、国民の税金を分け取りする憲法違反の政党助成金も受け取らず、党財政の基盤が党費、機関紙誌などの事業収入、個人からの寄付など、党員と支持者、国民から寄せられる浄財のみで成り立っていることにあります。

 党の財政活動の推移を見るなら、苦労や困難、その起伏があることも当然ですが、この面でも苦労をいとわず国民の利益を守りぬき、何ものをも恐れず不正とたたかう清潔な財政こそ、私たちの力の源泉となっているといえます。

 政党の財政は、たんにお金の問題ではなく、その政党が誰を基盤に、誰に目をむけて活動しているかの試金石です。国民に依拠した財政活動をすすめる日本共産党は、財政面でも政党としての大道を歩む党であると確信しています。

別表A
表
別表B

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