2006年9月4日(月)「しんぶん赤旗」

レバノンのクラスター弾
“不発弾除去に10年”

“アフガンやイラクより深刻”

英NGO予測


 【ロンドン=岡崎衆史】ジュネーブからの報道によると、英国の非政府組織(NGO)地雷アクションのサイモン・コンウェー所長は一日、イスラエルがレバノンで使用したクラスター爆弾について、不発弾の除去に十年かかるだろうと述べました。

 同所長は、この爆弾の影響は、アフガニスタンやイラクの場合よりも深刻だと懸念を表明しました。

 一方、国連レバノン人道調整官のデービッド・シアラー氏も同日、クラスター爆弾の不発弾除去に「一年から一年三カ月かかる」と指摘。「不発弾は少しの揺れでも爆発しうる。現在毎日一人が死に、三人が負傷している」と注意を呼びかけました。

 シアラー氏は不発弾除去作業を効率的に進めるため、クラスター爆弾を使用した場所の情報を提供するようイスラエルに求めました。

 国連は、今回のイスラエルのレバノン侵攻でクラスター爆弾が三百五十九カ所に投下され、レバノン南部などで十万発以上の不発子爆弾がばらまかれていると指摘しています。


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