2006年9月3日(日)「しんぶん赤旗」
自由な選挙勝ちとろう
公選法弾圧 大石事件
支援者が集会
大分
二〇〇三年の大分県豊後高田市議選の告示前に、後援会ニュースを配布しただけで、公選法違反で不当に逮捕・起訴された日本共産党の大石忠昭市議(64)の事件で二日、「選挙の自由をひろげ大石さんを守る会」は報告交流集会を開きました。九都府県から二百人を超える支援者が集まりました。
事件は一審(大分地裁)で罰金十五万円、公民権停止三年の不当判決が出され、現在福岡高裁で控訴審が行われています。
裁判では▽共産党狙い撃ちの不公平な捜査・起訴▽戸別訪問、文書配布を大幅に制限、禁止する公選法が憲法と国際人権規約に違反していることを弁護側が論証。国連の元規約人権委員・エバット氏(オーストラリア在住)が一審の証人となり、公選法が国際人権規約に違反し、大石市議の活動は規約に適合すると証言しました。
河野善一郎主任弁護人は「一審判決はエバット証言を無視し有罪にするひきょうな態度をとった。大石市議の議席を守り、無罪によって自由な選挙を勝ち取ろう」とのべました。集会に駆けつけた仁比聡平参院議員は「“べからず選挙”の公選法の誤りを正し必ず無罪を」と訴え、地元で支援活動を続けてきた宮本茂登一さん(77)=元小学校長=が「大石さんに熱い思いを寄せている市民の方々と一緒に頑張ります」とあいさつしました。
大石市議は「どんなことがあっても逆転勝利して市民のために働きたい。だれもが自由に選挙活動ができるようにがんばりたい」と訴えました。
国民救援会中央本部の本藤修副会長が公判勝利のためにいっそうの運動の発展を訴えました。