2006年9月3日(日)「しんぶん赤旗」
沖縄県知事選
5党共同で山内氏擁立を
共産党 赤嶺県委員長よびかけ
十一月投票で行われる沖縄県知事選について、日本共産党沖縄県委員会の赤嶺政賢県委員長(衆院議員)、古堅宗嘉書記長は二日、那覇市内で記者会見し、米軍再編による新基地建設・基地機能強化に反対する各政党や労組、団体との共同を広げ、元読谷村長で元県出納長の山内徳信氏を統一候補として擁立できるよう、よびかけを強めることを表明しました。
同知事選の候補者人選をめぐっては、今年四月に日本共産党、沖縄社会大衆党、社民党、民主党、自由連合の五党で協議を開始。基本姿勢について、(1)米軍再編による基地機能強化と沿岸案、新基地建設を許さない(2)基地に頼らない自立した産業・経済の振興(3)憲法の平和理念・九条を守る―などとすることを確認しました。
その後、元自民党の下地幹郎衆院議員が代表をつとめる政治団体「そうぞう」が五党の基本姿勢を守ることを約束し、六者で人選協議が始まりました。協議を重ねるなかで、候補者は山内氏と下地氏の二人に絞り込まれました。
ところが、事態がこう着したため、一日に開かれた六者協議で、座長の社民党県連幹事長が協議の打ち切りを提案し、六者協議は「解消」しました。
会見で赤嶺委員長は、「五党で合意した基本姿勢の内容は今も重要であり、県知事選では五党で共同してたたかうことを追求しなければならない」と強調。「それぞれの党の立場にも理解を示しながら、私たちは、基本姿勢や候補者の選考基準、県民世論からいっても、山内さんでまとまることをよびかけていきたい」とのべました。