2006年8月31日(木)「しんぶん赤旗」
東京訴訟原告団
「80年以降から責任」
3点にわたって評価
薬害C肝炎九州訴訟の判決を受けて、薬害肝炎東京訴訟原告団・弁護団は三十日、東京・霞が関の厚生労働省内で記者会見しました。福岡地裁判決について三点について評価するコメントを発表しました。
評価する点は(1)製薬企業と国の責任を認めた時期について大阪地裁判決が製薬企業が八五年、国が八七年としていたことよりさかのぼって福岡地裁判決は八〇年十一月以降から責任が有るとした点(2)米国の食品医薬品局(FDA)が七八年に承認取り消しをしたこの時期に国と製薬会社は同製剤の調査・検討を行えば、八〇年十一月までには緊急安全性情報を出すなど指導すべきだったとFDAの警告を正しく理解したこと(3)輸血と併用した事例についても感染原因を血液製剤によるものと因果関係を認めたことを評価しました。
しかし、「クリスマシン」製剤による感染の責任についてまったく認めなかったこと、承認申請した時点からの責任について認めなかったことは「不当だ」と抗議しました。
同原告団・弁護団は三十一日正午から、厚生労働省前で要請行動を行います。