2006年8月20日(日)「しんぶん赤旗」

列車爆破未遂で逮捕

中東関連テロの可能性

ドイツ


 【ベルリン=中村美弥子】ドイツの連邦検察当局は十九日、警察が列車爆破事件の容疑者一人を逮捕したことを明らかにしました。連邦刑事警察庁のツィールケ長官は十八日、同国西部の都市ドルトムントとコブレンツで先月三十一日に列車内から手製爆弾各一発が発見されたことを明らかにし、中東危機と関連したテロリストによる爆破計画だった可能性があるとの見方を示していました。

 同長官は、同国南部のウィースバーデンでの記者会見で独国内のテロ犯罪としては空前の規模になった可能性があったことを強調。グリースバウム連邦検察官は十八日、「ドイツ国内に拠点を置くテロ組織による計画だったとの前提に基づいて捜査している」と発言していました。

 爆弾はガスボンベが使われたもので、目覚まし時計とともにかばんに入れられ、駅到着十分前に爆発するようにセットされていました。しかし、発火装置は作動したものの爆発しませんでした。捜査当局はケルン駅でかばんを持って列車に乗り込んだ二十歳代の男二人の監視カメラ画像を公開。五万ユーロ(約七百四十五万円)の賞金を懸けて情報提供を呼びかけていました。


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