2006年8月19日(土)「しんぶん赤旗」

中南米の左派・革新政権

与党集いセミナー

ウルグアイ


 【メキシコ市=松島良尚】南米ウルグアイの首都モンテビデオで十七日、「中南米・カリブ地域の左翼・革新政党による政権の経験」と題するセミナーが二日間の予定で始まりました。

 セミナーは中南米の百を超える左翼政党や進歩勢力で構成するサンパウロ・フォーラムが呼びかけたもの。アルゼンチン、メキシコ、ブラジル、ベネズエラ、エルサルバドル、ニカラグアなど十数カ国から中央、地方政権をになう左派・革新政党が参加しています。

 ウルグアイの左翼統一戦線「拡大戦線」を基盤とする同国政府のエレラ外務次官は開会あいさつで、左派・革新の政権与党として率直な自己分析に基づいて過ちを認めることが大事だと指摘。「それによってこそ方向や行動の修正が可能になる」と述べました。

 参加者が大きな関心を持っているのは、中央、地方にかかわらず、政府と左派・革新政党との関係はどうあるべきか、どういう関係が国民の利益になるか、というテーマだと報じられています。

 セミナーでは、「経済・社会発展における中央政府の経験」「政治の民主化に関する地方政府の経験」をテーマとする二つの分科会も開かれます。

 ブラジルの与党・労働党から参加しているポマル国際担当書記は、セミナーの背景として、「われわれは現在、これまでの独裁政権や新自由主義政権と対峙(たいじ)する政治勢力が政権についた段階にある。政権政党はポスト新自由主義のモデルを探求している」と述べています。


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