2006年8月17日(木)「しんぶん赤旗」
根室市議会が抗議文
ロ大使館に 「人道的に許されぬ」
根室市議会は十六日、根室市の根室湾中部漁協所属のカニかご漁船・第31吉進丸(きっしんまる)がロシア国境警備隊から銃撃・だ捕された事件で、嶋津隆之議長名の抗議文をロシアのロシュコフ在日大使らに送付しました。
抗議文は「いかなる理由があるにせよ、非武装の民間漁船に銃撃する行為は、人道的にも許されない行為であり、市民の尊い命が奪われたことに対し断固抗議するものである」とロシア側の対応を強く批判。銃撃された乗組員の遺体と拘束されている乗組員、船体の即時解放を求めています。
市議会は同日、ロシアに強く抗議すること、銃撃を受けた乗組員らの即時解放に尽力を求める要請文を麻生太郎外務大臣らあてに送付しました。
日本共産党の神忠志根室市議は「まったく無防備の漁船に対して、停船行為という名目を超えた残虐な行為が行われたもので、許すことのできない行為だ」とロシアの対応を強く批判。「領土問題を未解決にしてきた弊害が如実に現れた事件でもある。領土問題に対する長い間の自民党政権の政治的な矛盾の集中点で起きている問題だ。一日も早い領土問題の解決が望まれる」と話しています。