2006年8月8日(火)「しんぶん赤旗」
「請負」の一部 直接雇用
徳島 光洋シーリングが方針
徳島県にあるトヨタ系孫会社・光洋シーリングテクノ(藍住町)が、同社で働く「請負」労働者約二百人のうちの三分の一程度を直接雇用する方針であることが七日までに明らかになりました。
JMIU(全日本金属情報機器労働組合)に加盟する請負労働者は、工場で正社員と請負労働者が混在し、正社員が直接指揮・命令を下す「偽装請負」の状態であることを告発し、徳島労働局にテクノ社に対する「直接雇用」の指導を申し入れていました。
テクノ社は、一定期間の契約社員として直接雇用し、正社員への検討も進めていく見通し。直接雇用の対象は、工場内で正社員との混在が避けられないブロックで働く労働者と、経験年数の長い労働者合わせて六十数人です。
JMIU徳島地域支部に加盟する男性(26)は「次の段階に進んでいくための第一歩が踏み出せた。しかし、対象は三分の一であって全員ではない。今までいっしょにがんばってきた仲間で、直接雇用になる人となれない人に分かれてしまう。直接雇用を希望する請負労働者全員にその道が開かれるよう、引き続き今後も要求していきたい」と話しています。