2006年8月7日(月)「しんぶん赤旗」
大阪府議補選
定数2 東大阪で勝利
共産党10議席 提案権獲得
六日に投開票された東大阪市選挙区の大阪府議補選(定数二、立候補五人)で、日本共産党のくち原亮(まこと)候補は二万一千五百六十三票(得票率26・44%)を獲得、第二位で当選しました。一位当選は自民党公認の西野弘一氏(37)。七月二日、日本共産党員の長尾淳三東大阪市長が当選、民主市政を奪還したのに続く勝利です。
午後十時三十分、「くち原当選」の報が東大阪市永和の選挙事務所に届くと、詰めかけた支持者らは、いっせいに歓声を上げました。
くち原候補の当選で東大阪市選挙区の府議定数七のうち、日本共産党が最大の三議席を占めることになりました。府議会でも日本共産党は十議席となり、議案提出権を獲得しました。
府議補選には、くち原氏を含め、自民三(公認二、推薦一)、民主党員の前東大阪市議の五人が立候補しました。
選挙戦で日本共産党のくち原氏は、「長尾市長と力を合わせて市民のくらしを守り、不公正乱脈な同和行政を終結させます」との公約をかかげました。「市長選で示された市民の願いを、今度は府政に広げましょう」「国民に痛みばかりを押しつけ、『格差と貧困』を広げる小泉流政治と、それに輪をかけた冷たい府政に『ノー』の審判を」と呼びかけました。住民税増税や国保料、介護保険料の値上げにたいする市民の怒りや不安は強く、その軽減などくらしを守る政策を前面にかかげる、くち原氏に市民の期待と共感が高まりました。
一方、小泉流政治を府政、市政で「オール与党」の一員として推進してきた他陣営はまともに政策を語らず、とくに自民党は定数二に三人も立て、市民不在の勢力争いを繰り広げました。
各候補の得票は、次の通りです。
当 西野 弘一37 新 二一七二六
当 朽原 亮46 新 二一五六三
宗清 皇一35 新 一七四一三
青野 剛暁32 新 一二四六二
月岡 大介33 新 八三八五
(投票率20・83%)