2006年8月4日(金)「しんぶん赤旗」
郵便集配廃止
サービス維持できない
神戸 有馬局局長、党近畿ブロックと懇談
日本共産党近畿ブロックは三日、郵便局の集配業務廃止問題で、神戸市北区の郵便局長や観光協会会長と懇談しました。日本共産党から、吉井英勝衆院議員、堀内照文参院兵庫選挙区候補、金沢はるみ神戸市議ら六氏が参加しました。
訪問したのは来年から集配業務の廃止が予定されている有馬局。笹山行示局長は「公社のやり方でサービスレベルを落とさないなんて百パーセント無理とみんないってます。集配業務がなくなること自体がサービスダウンです」と率直に語ります。
有馬局は有馬温泉で知られる観光地にあり、他局に先駆けてポーター便(駅や空港と旅館の間で手荷物を配送するサービス)を実施するなど、地域に密着したサービスを続けてきました。笹山局長は「有馬地域の方に不便をかけちゃならんが、こまめなサービスが維持できるのか、地元からも不安の声が出ている。公社のやり方は、それぞれの地域の実情を考えるべきだ」と語りました。
有馬温泉観光協会の當谷正幸会長は「(集配廃止は)郵便局をなくしていく方向としか考えられない」とのべ、「地域の社会的、人間的連帯のきずなの役割を果たしているのが郵便配達員。協会内でも話しあってみたい」と語りました。
吉井議員は「郵政民営化法案は通したものの、自民党議員もあまりむちゃなことはできないと危機感を持っている。世論と運動を広げることが大切」などと語りました。