2006年7月26日(水)「しんぶん赤旗」
庶民は増税 法人税そのまま
背景に自民への献金
テレビ番組 小池議員
日本共産党の小池晃参院議員は二十四日放送のテレビ朝日系番組「たけしのTVタックル」に出演し、住民税増税や医療改悪での高齢者いじめ、サラリーマン増税、消費税増税など、「大増税サバイバル時代」をテーマに自民、民主の国会議員らと討論しました。
番組では、住民税が六千円から五万円以上に増えた女性の「(小泉首相を)後ろからけ飛ばしてやりたい」との声や、医療改悪では、識者の「高齢者に『死ね』というのに近い」などのコメントを紹介しながら、各党の態度を問いました。
自民党の高市早苗衆院議員は、高齢者いじめについて、「現役世代にくらべたら優遇されている」などと合理化。残業代の全面カットをもたらす「ホワイトカラーエグゼンプション」については、「会社あってのサラリーマン」などと言い放ちました。
小池氏は、「論理がおかしい。小泉首相は『高齢者は病院にいく頻度が高い、だから医療費を上げるんだ』というが、逆転だ」「増税をやられ残業代はなくなり、年金の保険料も増え、これでサラリーマンはやっていけるのか」と厳しく非難しました。
政府・与党が計画している消費税増税について小池氏は、「もっともっと格差を広げ暮らしを壊す」と指摘。庶民増税を押し付ける一方で法人税には手をつけない与党のやりかたにたいし、「日本経団連から自民党は二十二億円の献金(〇四年)をもらっている。だから法人税の増税ができない」と批判しました。これをうけ、独協大学の森永卓郎教授も「法人税率は八九年に42%だったのが30%に下がっている」と指摘。小池氏は「(法人税の)大増税をしろといっているのではない。昔の水準に近づける努力をしろということ」と再度強調しました。
司会の阿川佐和子氏は小池氏と森永氏をさして「庶民の味方のクマさんチーム」と。ビートたけし氏は庶民いじめの実態に、「外国だったら暴動が起きている」とのべました。