2006年7月24日(月)「しんぶん赤旗」
高尾山の自然残そう
東京・八王子 天狗集会・パレード
|
年間二百五十万人が訪れる「首都圏のオアシス」、高尾山を圏央道トンネル建設から守れと訴える「天狗(てんぐ)の集会とパレード」が二十三日、東京都八王子市で行われ、七百五十人が参加しました。主催は裏高尾圏央道反対同盟。
あいさつした吉沢常雄集会実行委員長は、国土交通省が四月、高尾山などの区間で土地強制収用の事業認定を告示したことにふれ、「二十二年に及ぶ運動はいよいよ正念場だ。全国の山、川、海、空を守る運動と連携してトンネル計画をやめさせよう」と呼びかけました。
高尾山トンネル建設に反対する「高尾山天狗裁判」の吉山寛原告団長、弁護士らが「高尾山は貴重なブナ林や千数百種の植物が自生する。トンネルが掘られれば、山が枯れる」などと発言。九月二十八日に東京高裁で結審する東京大気汚染公害訴訟や、圏央道、東京外郭環状道路などの建設に反対する各地の住民運動の代表があいさつ、交流しました。
参加者は、高尾山の守り神・天狗のみこしを担ぎ、「子どもたちに高尾山の自然を残そう」と声をあげ、市内をパレードしました。
集会では、超党派の都議、八王子市議が紹介され、日本共産党から田村智子参院東京選挙区候補、清水ひで子、村松みえ子両都議、八王子市議団五氏があいさつしました。