2006年7月22日(土)「しんぶん赤旗」
医労連大会2日目討論
看護師増で医療守ろう
人員不足 87%ニアミス経験
神奈川県箱根町で開かれている日本医労連定期大会二日目の二十一日、安全・安心の医療確立のため、看護師はじめ大幅増員を求めるたたかいについて討論しました。
「アンケートで看護師の87%がニアミスを経験したと回答」(京都)と人員不足がもたらす実態が報告され、「月九回以上の夜勤をなくすことを当局に約束させ、増員要求を提出した」(全医労)など職場でたたかいを広げ、増員を求める百万人署名に向けて「五万八千人を集めた。二十万をめざす」(全厚労)と決意が語られました。
「看護師の最低賃金の制度化申請に必要な署名が、県内の全看護師六千六百六十人の過半数を超えた」と発言したのは秋田医労連の代議員。社会的役割にふさわしい賃金水準の確立は、「安全・安心の医療を支えることになる」とのべました。
健保労組の代議員は、成果主義賃金が医療のチームワークを壊すと反対し、骨抜き状態に追い込んだと報告。「各病院で目標評価は実施しない、賃金に反映しないと約束させた」と話しました。
医療改悪に反対し、地域医療を守る運動の広がりも注目を集めました。
「県内の全病院を訪ねて院長らと懇談。五十五万枚の改悪反対署名・チラシを新聞に折り込み、六千人の署名が寄せられた」(長野)、「つがる市で病院の存続を求める署名に市民の四人に一人が応じ、市議会で請願が全会派会長が紹介議員となって採択。県の再編計画を押しとどめている」(青森)など住民と一体となった取り組みが相次いで紹介されました。