2006年7月14日(金)「しんぶん赤旗」

統一協会への祝電54人

安倍氏ら国会議員・知事 抗議集会で報告


 安倍晋三官房長官、保岡興治元法相らが集団結婚を兼ねた統一協会の大会に祝電を送ったことに抗議する集会が十三日、国会内で開かれました。全国霊感商法対策弁護士連絡会、日本基督教団統一原理問題連絡会、統一協会被害者家族の会が主催。同大会に祝電を送った国会議員や知事は、判明分だけで五十四人と報告しました。この大会は、統一協会の偽装組織「天宙平和連合」が五月後半に国内十二カ所で開いたもの。

 新たに判明したのは、小坂憲次文科相、中川秀直自民党政調会長らの自民党と民主党議員、上田清司埼玉県知事、村井嘉浩宮城県知事など。三団体はこれらの議員、知事に質問状を送り、いまだに未回答の安倍、保岡氏に抗議書を送りました。

 集会で全国弁連事務局長の山口広弁護士らが「霊感商法などの資金集め、詐欺的な信者勧誘、集団結婚への参加強要のすべてが違法との判決が最高裁で確定している。これらを調査し取り締まるべき立場の議員や行政担当者が祝電で激励することを見逃すことはできない」と批判しました。

 十八年間に三億円の献金、二億円分の物品購入をさせられ、賠償請求の裁判をおこしている元信者の女性(55)は「三億三千万円の貸し金返済を求めたら、協会幹部に会社を倒産させなさいと言われた」と証言。「統一協会は議員の祝電を重視している。集会で披露すると、信者は国会議員にも認められていると思い込み、活動に拍車がかかるからだ」と述べました。


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