2006年7月11日(火)「しんぶん赤旗」
「原子力空母来るな」3万人
米軍再編合意に抗議 横須賀大集会
志位委員長あいさつ
「原子力空母母港化反対」「戦争はごめんだ」と書かれたうちわ、ビニール傘、色とりどりの風船、風鈴を手にした三万人の唱和が神奈川・横須賀に響き渡りました。「原子力空母の配備阻止!米軍再編『合意』を撤回せよ」を掲げて九日に開かれた「7・9首都圏大集会in横須賀」(同集会実行委員会主催)。米軍横須賀基地の対岸、海上自衛隊の自衛艦を目前に望む会場のヴェルニー公園は、歩道にも座り込む人など参加者であふれかえりました。
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「三万人も集まるなんてすごい。私も参加した集会で原子力空母来るなの意思を示したんだと思うと誇りを感じる」と神奈川県平塚市の女性(26)。三人の子どもを連れた横浜市の女性(45)は「横須賀で二十二年ぶりの大集会に元気がでました。この子たちのためにも戦争も原子力空母も許さない」と力を込めました。
主催者あいさつした全商連の国分稔会長は、米軍再編の最終合意後、最初で最大規模の集会となったと強調し、日本を米国の出撃拠点にさせず原子力空母配備や戦争する国づくりを許さない怒りを示そうと訴えました。
情勢報告をかねて日本共産党の志位和夫委員長があいさつし、原子力空母を「安全」と宣伝する日米政府のごまかしを明らかにするとともに、背後にある米軍再編の危険性を指摘。米軍再編の合意を撤回させていこうと呼びかけました。
「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」の呉東正彦弁護士が来賓あいさつ。沖縄や岩国などの代表が次々と訴えました。米兵強盗殺人事件の被害者の遺族、山崎正則さんが訴えると、目頭を押さえる参加者の姿もみられました。
集会後、横須賀市内をデモ行進。米軍ゲート前では、英語で抗議文を読み上げ、シュプレヒコールを響かせました。