2006年7月6日(木)「しんぶん赤旗」
北朝鮮のミサイル発射について
国際ルール・合意守れ
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は五日、国会内で記者会見し、北朝鮮によるミサイル発射について、「国際ルールと国際的取り決めを無視した、北朝鮮によるミサイル発射にきびしく抗議する」とのつぎの談話を発表しました。
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一、日本政府は、五日早朝、北朝鮮から数発の弾道ミサイルあるいは何らかの飛翔(ひしょう)体が発射されたと発表した。
北朝鮮当局者は、ミサイル発射を「国の自主権に属する問題だ」とのべているが、この弁明は通用するものではない。
公海に達するミサイルやロケットの発射を、事前通告なしに行うことは、航空機や船舶に危険を及ぼすものであり、国際ルールに違反するものである。また、今回の行為は、「日朝平壌宣言」をはじめとするミサイル発射凍結の国際的合意にも違反するものである。これは北東アジアの平和と安定を脅かす行為である。
わが党は、国際ルールと国際的取り決めを無視した、北朝鮮によるミサイル発射にきびしく抗議するものである。
一、わが党は、北朝鮮が、こうした無法な行為をただちに中止し、国際ルールと「日朝平壌宣言」を順守することを、強くもとめる。
わが党が、かねてから主張してきたように、北朝鮮が国際社会の一員となるためには、国際的無法行為を清算し、国際ルールを守る立場を確立することが、不可欠の条件であることを、きびしく指摘しなければならない。
日本政府の経済制裁ありうる
安保理協議は当然
志位氏
志位委員長は会見で、政府が北朝鮮船舶の入港を禁止する措置を決めたことについて記者団に問われ、「国際ルールを北朝鮮に守らせるため、経済制裁を含む適切な措置をとることはありうることだ」とのべました。
志位氏は、国連安全保障理事会での対処を働きかけるとした日本政府の対応について、「北朝鮮の行為は国際ルールの違反行為であり、安保理で協議を行うことは当然だ」とのべました。
その上で、「安保理協議の際に大事なことは、北朝鮮に国際ルールを守れと国際社会が一致して働きかけること、とりわけ六カ国協議の場で外交的な解決をするという方向を、国際的に確認していくことが大切だ」と強調しました。