2006年7月4日(火)「しんぶん赤旗」

メキシコ市長選 革新候補が圧勝


 【メキシコ市=松島良尚】二日投票の大統領選と同時に実施された首都のメキシコ市長選挙は、市選管の中間集計によると、中道左派・民主革命党(PRD)のマルセロ・エブラルド前メキシコ市社会開発局長(46)が47%前後の得票率で国民行動党(PAN)の候補を約20ポイント引き離し、圧勝する勢いです。

 エブラルド氏は、大統領による市長任命から直接選挙になった一九九七年以来、連続三期目となる革新市政をにないます。得票率は、大統領選に立候補したオブラドール前市長の六年前より、8ポイント増えています。

 エブラルド氏は、記者会見で、「市民の声をよく聞き、他の政治勢力とともに市政にとりくんでいく」と述べました。

 メキシコ市政は、七〇歳以上の高齢者への市独自の年金制度や交通渋滞緩和のための「二階建て環状道路」など前市長の実績が高く評価されています。

 エブラルド氏は、これらの実績をふまえ、制服支給など公教育が文字どおり無料になる措置や高齢者への在宅診療の実施など、社会的弱者に焦点をあてた政策を公約しています。

 メキシコ市十六区の区長選では、前回選挙同様、PRDが十三区で勝利する見通しです。


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