2006年7月3日(月)「しんぶん赤旗」
東大阪市長に長尾氏
民主市政再び
自公現職を下す
二日に投開票された東大阪市長選で、「明るい東大阪をつくる会」が推す長尾淳三前市長が自民・公明両党推薦の現職、松見正宣氏と西野茂自民党前府議を大激戦の末破り当選。前回選挙で覆された民主市政を再び樹立しました。長尾氏は日本共産党員です。
東大阪市民は、水道局の新庁舎建設などの税金のムダ遣い・不公正な同和行政をすすめながら、福祉や市民サービスを切り捨てる小泉改革に沿った現市政の「行財政改革」にノーをつきつけました。市民犠牲の市政の流れを転換し、清潔で公正、くらしの活路を開く民主市政の再建をよびかけた長尾前市長に党派を超えた期待をよせました。長尾支持のひろがりに、松見陣営は、最終盤「共産市政を再び許すな」と激しい攻撃を加えました。
各候補の得票は、次の通りです。
当 長尾 淳三54前
五一八二一
松見 正宣63現
五〇八四二
西野 茂62新
三八一五一
(投票率36・03%)
「やった」「期待感じた」
「やったぞ!」「すげー!」。長尾淳三さんの当選の知らせが、東大阪市永和の「明るい東大阪をつくる会」の事務所に入った午後十時四十八分、事務所前に集まった支持者からは大きな拍手と歓声がわき起こりました。
万歳三唱に続いてあいさつした長尾新市長が、「市民の切実な訴えを体に受けての選挙戦でした。その市民の思いを形にできたことが何よりもうれしいです。市長としての権限を市民のためにどんどん行使して、市民のみなさんとともに、東大阪の改革を必ず成し遂げるという思いです」とお礼と決意をのべると、さらに大きな拍手に包まれました。
事務所周辺では、涙を流しながら手を取り合い、喜びを共有する人々の姿がいくつも見られました。
選挙中、長尾さんの応援に何度も立ち、宣伝カーに乗ってがんばった女性(23)は、「最後の二日間、長尾さんへの期待が高まってきたのを体で感じていました。ぜひ、公約したように若者の実態調査をしてもらって、若者が夢や希望をもって住み続けられる東大阪をつくってほしい」と喜びを語りました。
男性(26)は、「がんばったかいがありました。印刷会社に勤めていたけれど、長時間労働でやめざるを得なくなりました。今はフリーターですが、長尾さんなら若者や市民にあたたかい市政にしてくれると思います」と期待をのべました。