2006年6月28日(水)「しんぶん赤旗」

村上ファンド関連会社役員

自民・西村議員側に献金

地元関係支部へ200万円


 村上ファンド(前代表の村上世彰被告が証券取引法違反罪で起訴)の関連会社役員二人が、自民党の西村康稔衆院議員(兵庫9区)の関係支部に計二百万円を献金していたことが分かりました。この関連会社は、民主党の松井孝治参院議員の秘書給与を肩がわりしていた「フューチャーネット」(東京・港区)。


 フ社の役員二人が献金したのは、「自由民主党兵庫県商工振興連盟支部」。政治資金収支報告書によると、フ社代表取締役の男性、取締役の女性が二〇〇二年一月三十一日にそれぞれ百万円、計二百万円を献金しました。

 同商工振興連盟支部は明石市鍛治屋町にある西村氏の地元事務所と住所が同一です。西村氏の事務所によると〇二年当時は、西村氏が同支部の幹事長を務めていました。同支部の収入は〇二年、フ社役員からの献金も含めて、約二千二百万円。そのうち千五百万円を、西村氏の資金管理団体「総合政策研究会」に「寄付」しています。

 献金していたフ社代表取締役の男性について、松井議員は、自身の釈明会見で「村上さんの会社に勤務されている方」としています。村上ファンドの中核企業「M&Aコンサルティング」に電話すると、同姓同名の男性が勤務していることを認めました。

 村上被告は、高校、大学、旧通商産業省を通じて西村氏の先輩。今年二月、西村氏が神戸市内で開いた後援会の会合で村上被告が講演するなど、交友関係があったと報じられています。

 西村氏は二〇〇〇年六月の衆院選に立候補しましたが落選。その後〇三年十一月に初当選して現在は二期目です。西村氏の事務所によると、献金を受けた〇二年当時は「落選中で、次の選挙に向けての活動をしていた」といいます。

 同事務所は、フ社役員からの献金の事実を認めました。しかし、役員二人との関係については「法律にもとづいて報告していることであり、それ以上のことは答えられない」としています。


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