2006年6月28日(水)「しんぶん赤旗」

2万号迎える「しんぶん赤旗」

憲法とメディア

“9条守れ”唯一の全国紙


 「昨年十二月、共産党の県議さんの勧めで二カ月の約束で、『しんぶん赤旗』を読み始めました。しかし、県の『九条の会』の呼びかけ人として活動するなかで、『赤旗』は憲法擁護や平和の運動の現状を知るにはどうしても必要なものだと実感し、購読を継続しています」

 ことし五月の連載「憲法輝かせて」に登場した石川県の下郷稔さん(兼六園元管理事務所所長)はこう語ります。

 いま、空前の規模で広がる九条を守れの国民的運動。「赤旗」は、それを詳しく伝えています。六月十日には、「九条の会」が「全国交流集会」を初めて開きました。「赤旗」は、全国五千を超える「会」の代表ら千五百五十人が集まった熱気を一面トップで伝え、呼びかけ人六氏の発言要旨を紹介、参加者の交流の模様などを社会面で報じました。

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 これに比べて、「朝日」は第二社会面の一番下で、わずか十二行の短信扱いでした。

 ある著名な評論家は「赤旗」報道を評価するとともに、「朝日」報道と比較して次のような感想を寄せました。

 「これ(「朝日」の扱い)では、全国に広がった五千を超える『九条の会』の運動を愚ろうするものでしかない。一方で改憲策動や教育基本法改悪の動きを肯定的に大きく扱いながら、これに反対する国民の運動をこんなにも愚ろうするのは何としても許せない」

 九条守れという国民の動きを知ろうと思ったら、「赤旗」しかない―こんな信頼が広がっています。

 「九条の会」の発足以来、各地の講演会や取り組みを一貫して報道しているのは「赤旗」だけです。また、「9条の国に根を張って」「世界からみた憲法9条」「いま憲法9条を 宗教者は語る」など多彩な企画で、幅広い九条守れの運動や主張を交流する場ともなっています。

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 一方、憲法「改正」の旗を振ってきた「産経」は昨年、「朝日」「毎日」「読売」「日経」の四紙の憲法論説を“検証”し、「護憲派が姿を消した」と断じました。(〇五年十月十八日付)

 昨年十一月に発表された自民党「新憲法草案」について、「読売」「日経」「産経」の改憲派三紙が「国民的論議への重要なたたき台」(「読売」)などと礼賛したのはもちろん、「朝日」「毎日」も「国民を納得させる工夫が必要」などというだけでした。護憲の立場で真正面から批判した全国紙は「赤旗」以外にありませんでした。(藤田 健)

 「しんぶん赤旗」は七月二十三日、二万号を迎えます。マスメディアの多くが「真実を伝える」「権力を監視する」というジャーナリズムの原点を放棄しているもとで、創刊以来、命がけで真実の報道を続けてきた「しんぶん赤旗」の役割はますます大きくなっています。その役割と値打ちを最近の事例にみてみます。

(随時掲載)


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