2006年6月24日(土)「しんぶん赤旗」
格差社会 共同で反撃
中央社保協 総会で運動方針案
中央社会保障推進協議会(中央社保協)の第五十回総会が二十三日、静岡県熱海市で始まりました。二日間の日程です。
初日は全国から七十八人が参加し、山田稔事務局長が「弱者切り捨ての格差社会を許さない国民の反撃を」と運動方針案を提案しました。
山田氏は五年間の小泉「構造改革」がもたらした国民犠牲と格差社会の広がりの実態を解明し、医療改悪反対などの各地の運動を通じて広がった国民との共同行動について報告。運動の中心となってきた社保協への期待が高まっていると強調しました。
山田氏は、今年度の運動の基本を(1)国民の生活実態、被害状況を知り、社会保障改悪に反対する大きなうねりをつくりだし、改善・推進のとりくみをすすめる(2)「誰もが安心して平和に暮らせる社会」を実現するため、憲法改悪阻止のたたかいに全力をあげる―と提案しました。そして憲法改悪阻止・平和と民主主義を守る、介護と国民健康保険、障害者自立支援法の改善をかちとる、医療制度改悪を中止させ改善を求める、社保協の強化・拡大―の運動を強め、「地域から『国民との共同』をつくっていこう」と呼びかけました。
日本共産党の小池晃参院議員が来賓あいさつしました。小池議員は、先の国会での医療改悪法などでの党議員団の奮闘が、社保協や国民のたたかいに支えられたものだったと語るとともに、秋の臨時国会にむけ悪法とのたたかいに全力をあげ、来年のいっせい地方選、参院選での前進への決意をのべました。