2006年6月19日(月)「しんぶん赤旗」
南北統一へ3段階
経済→文化→政治
韓国大統領提唱
韓国の盧武鉉大統領は十六日、朝鮮半島の南北統一を「経済↓文化↓政治」の三段階の統合を経て達成するとの案を提唱しました。忠清南道・鶏龍市での軍幹部との会合で明らかにしました。
盧大統領は、「平和を壊す統一は適切でない」として、現在の南北関係での優先順位を「安全、平和、統一」だと指摘。「統合は時間をかけてゆっくりと、余裕を持って漸進的、段階的に進めるべきだ」と述べました。また「南北関係で最も大事なことは平和であり、平和的に関係を前進させる方法は信頼しかない」と強調。「北朝鮮への支援は第一に平和の経費であり、第二に統一の経費だと考えるべきだ」と語りました。
一方、北朝鮮との軍事的緊張については、「おそらく韓国国民のなかで北朝鮮の挑発があると考える人は多くないだろう」としながら、「しかし皆さんはありうると考え、常にそれに備えている。私は(挑発の)可能性はありうるという側に立っている」と述べました。