2006年6月16日(金)「しんぶん赤旗」
反戦訴え「沈黙の行進」
ワシントン
「イラクでこれ以上死者出すな」
【ワシントン=鎌塚由美】イラク戦争での米兵死者が二千五百人に近づこうとしている十四日、ワシントン市内で市民らが「沈黙の行進」を行い反戦を訴えました。
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約百人の参加者は、市内の大通りを経てホワイトハウスまで行進。イラクでの戦死米兵を象徴する星条旗のかけられたひつぎを静かに運びました。
「イラクでこれ以上の死者を出してはならない」「兵士たちを今すぐ帰せ」のプラカードも掲げられ、通行人にピースサインを送りました。
行動に参加したジョージ・アダムスさん(61)=メリーランド州=は、「イラクから戻ってきた若者たちのなかには人格を破壊され、地下室にこもって自殺する人たちもいます」と涙を浮かべました。「二千五百人という数は、ドイツの米軍病院や国内の病院で死んだ米兵の数は含まれていません。イラクの人々も含まれていません。計り知れない犠牲を生み出している不法な戦争は許せません」と語りました。