2006年6月15日(木)「しんぶん赤旗」
追加戦費660億ドル可決
米下院
【ワシントン=山崎伸治】米下院は十三日、イラク、アフガニスタンの戦費六百五十八億ドルを含む総額九百四十五億ドルの二〇〇六会計年度追加予算案を可決しました。
これで開戦以来、イラク戦費は総額で約三千二百億ドルとなります。
ブッシュ政権は、本予算に盛り込んだのでは審議に時間がかかるとして、戦費を確保するため、通常の審議を経ない追加予算として、二月に総額九百十億ドルを提案していました。
議会では、与党・共和党の議員からも際限のない戦費追加に批判の声がありましたが、審議の中で、イラクに派兵された州兵部隊の装備のほか、最新鋭の垂直離着陸機V22オスプレイやC130輸送機のイラクへの配備などの予算を追加。その結果、上下両院ともに政府案を上回る追加予算案を可決しました。
それぞれ異なる予算案を可決したため、両院協議会で調整し、修正案が再度上下両院で採決に付されました。上院も今週中に可決の見通しです。