2006年6月13日(火)「しんぶん赤旗」
はがき・ファクス次つぎ
教育特別委委員に
教育基本法改悪やめて
教育条件充実こそ
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「私たち母親は教育基本法改正に反対します」「今の教育基本法を変えるのではなく、生かす方法を考えてください」
国会の会期末(十八日)が近づく中、教育基本法改悪反対を求めるはがきやファクスが連日、衆院教育基本法特別委員会の委員に送られています。
日本共産党の石井郁子議員の国会事務所にも改悪法案の審議が始まってから毎日、改悪法案反対のはがきやファクスが届いています。その数ははがき八百枚、ファクス四百枚にのぼります。「石井さんの発言は力強くたくましい理性的発言でとてもうれしくなりました」「石井さんの教育基本法改悪法案についての代表質問に大変共感しました」など、石井議員を激励するファクスも寄せられています。
「国を愛しているかどうかを態度で判断してしまうとしたら、それは国家が国民の心に踏み込んでいくことになると思う」(神奈川県の二十七歳主婦)、「愛国心という言葉を入れ、心の問題を法律で規定することは、国民に『生きながら死ね』と言っていることと同じです」(神奈川県の女性)など、愛国心を法案に盛り込んだことへの危惧(きぐ)の声が多く出されています。
また、「今必要なのは、どの子にも学力をつけ、一人ひとりの可能性を伸ばす三十人学級を実現するなど、教育基本法に沿って教育条件を充実することです」(横浜市の女性)、「人格の完成をめざす現基本法はゆったり子どもを育てる上で最高のものです」(福島県の女性)、「フィンランドは日本の教育基本法を参考にして学力世界一になったと聞きました」(横浜市の女性)など、教育基本法を生かした教育を求める声も多数寄せられています。
自民党の議員が委員会質問の中で、「もう数百ぐらいの改定反対のはがきやメールが連日来て、処理に困っている」とぼやくほどです。
石井議員は「こういったはがきやファクスが、今国会で改悪法案を成立させなかった大きな力になった。与党も国民の声は無視できない」と語っています。