2006年6月12日(月)「しんぶん赤旗」

改悪勢力 追い込もう

大阪 生かせ教育基本法と集会

　教育基本法改悪法案をなんとしても廃案にと十一日、大阪市内で「とめよう教育基本法の改悪！　緊急大阪府民集会」が開かれ、二百五十人が参加しました。主催は大阪憲法会議・共同センターと、子どもと教育・文化を守る大阪府民会議。アピールを採択し、集会後、大阪駅前で街頭宣伝を行いました。

　辻保夫大教組委員長が、宣伝行動などを通じ世論と関心が高まっているとのべ、「改悪勢力を追いこんでいこう」とよびかけました。

　日本共産党の小林みえこ参院議員が国会報告し、「愛国心」の強制など法案の問題点とねらいをのべるとともに、野党で医療改悪、共謀罪、教基法改悪の三点で廃案で一致していることを紹介。最後まで奮闘する決意をのべました。

　大教組女性部が、教基法改悪で子どもたちや社会がどうなるかを想定した紙芝居を披露し、「いま大事なのは憲法、教基法を暮らしや学校に生かすこと」と報告。新婦人府本部の代表が「自分の子どもを戦争する人にしたくない。教基法ってなあに？という一人ひとりに話していきたい」と決意をのべました。

　府立高等学校教職員組合（府高教）からは、職場での共同や父母との共同が広がっていることを紹介。歴史研究者の広川禎秀さんが「教基法の制定には悲惨な戦争の体験を無にしないという思いが貫かれている」とのべ、基本法を学び直し、生かすことの重要性を強調しました。