2006年6月8日(木)「しんぶん赤旗」
堀越さん 無罪めざし集会
国公法弾圧事件
「警察の人権侵害」
「しんぶん赤旗」号外などのビラを配った社会保険庁職員の堀越明男さん(52)が国家公務員法(国公法)違反として不当に逮捕・起訴された事件の判決公判(二十九日)を前に、「堀越明男さんの無罪判決をめざす六・七決起集会」が七日、東京・文京区の平和と労働センターで開かれました。主催は国公法弾圧を許さず言論表現の自由を守る会。約二百三十人が参加しました。
弁護団を代表して発言した加藤健次弁護士は、裁判の経過を報告。警察が堀越さんに尾行・盗撮を繰り返した様子を紹介し「そもそも違法な捜査にもとづく不当な起訴」と指摘。「政治活動の一律全面禁止はおかしい。これで罪になれば公務員に基本的人権はないということ」とのべました。
堀越さんは「警察によって、人権・プライバシーが大きく侵害されました。憲法を守り、戦争に反対するのは私の信条。それを否定されるなら、わたしはたたかいます」と語りました。
世田谷区でビラを配り、国公法違反として逮捕・起訴されている厚生労働省課長補佐の宇治橋真一さんは「自由であるべき言論・表現活動を、犯罪にしてはいけません。事件の本質を国民に知らせる必要があります。堀越さんの支援を」と訴えました。
日本共産党の緒方靖夫参院議員があいさつ。自宅を警察に盗聴された事件にも触れながら、「このたたかいは日本の民主主義を強め、明日を開くものです。がんばりましょう」と呼びかけました。