2006年6月7日(水)「しんぶん赤旗」
|
WORLD CUP 2006「しんぶん赤旗」W杯現地取材チーム(和泉民郎、勝又秀人、中村美弥子)がお伝えします。 |
W杯ムード高まるドイツ
巨大ボール出現 中でゲーム
|
サッカーの二○○六年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は、九日の開幕を前に出場国が続々ドイツ入りし、開催地では急ピッチで準備が進められています。
さまざまなイベントも行われ、W杯ムードが一気に高まっています。
決勝など六試合が行われるベルリンでは、ブランデンブルク門の前に、巨大なサッカーボールが登場。その中では、過去のW杯を紹介する展示や子ども向けのゲームが行われていました。
ドイツの要所で、五試合が予定されているフランクフルトでは、中央駅に大きな荷物を持った人たちが行き交っています。イングランドやアルゼンチンなどのユニホームを着た若者、日本人の姿も多い。
五日夜には、同市内の高層ビルに次々と代表選手らの姿が映し出される「スカイアレーナ(空の競技場)」が行われました。その幻想的な姿に、何度も歓声がわきあがりました。
「スカイアレーナ」を見ていた女子学生のマデレーネ・シュライヒさん(21)は「W杯でたくさんの外国の人たちが来るのは、すごく素晴らしいこと。とても興奮するわ。こうしたイベントを通じて、ともに祝って喜び合いたいし、ドイツ人のことをもっとわかってもらいたい」と話しました。
フランスから来たというベルトルン・ル・ディヴェナさん(42)は「世界ではいろんな紛争が起きているけど、W杯が平和に行われて、それが世界の平和に貢献するものになってほしいね」と語りました。
ドイツ国内はいま、日中でも一五度前後の日も多く、四月並みの肌寒さです。セーターやジャンパーが手放せませんが、大会が始まれば、ドイツ中が熱気に包まれるのは間違いありません。(フランクフルト=和泉民郎 写真も)