2006年6月5日(月)「しんぶん赤旗」
不戦の国で生きたい
北海道 教育基本法改悪阻止へ共同
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教育基本法の改悪をとめよう!北海道連絡会は四日、札幌市で「教育基本法改悪法案を廃案にしよう!6・4全道集会」をひらき、三千人を超える人たちが集まりました。
情勢報告を行った道平和運動フォーラムの川口迪彦事務局長は、政府・与党の教基法改悪案は、国民のための教育を国家のための教育に変え、愛国心を法で強制すると指摘。「憲法の改悪と一体のものだ」と批判しました。
リレートークでは、市民団体、宗教者、教職員などがそれぞれの立場から思いを述べました。
浄土真宗本願寺派一乗寺の殿平善彦住職は「人は『信心』が保障されないと、本当の意味では生きられない。教基法を変えれば、私たちの心の内側を縛り付け、日本とアジアの間に深い対立を生むことになる」と発言しました。
北教組札幌支部の佐々木好幸書記次長は「教育の現実には課題もあるが、悪いのは教基法ではない。何でも教基法のせいにして変えようとするのは反対だ」と訴えました。
高教組旭川支部の斎藤薫書記長は「戦争する国づくりを許さない。教え子を戦争に送らないという先輩たちの誓いを受け継ぎ、頑張ろう」と呼びかけました。
参加者は「教育は国家のためにあるんじゃない」「私たちは戦争をしない国で生きたい」と呼びかける集会アピールを拍手で採択し、札幌市中心街を力強くデモ行進しました。