2006年6月4日(日)「しんぶん赤旗」
“米軍の暴力は日常的”
マリキ首相 “容認できない”
米は批判を受け入れず
【ワシントン=鎌塚由美】二日付の米ニューヨーク・タイムズ紙は、米軍による市民殺害事件に関連し、イラク国内で批判の声が高まっていると報じました。
それによると、イラクのマリキ首相は事件に関連して、米軍による市民への暴力は「日常的な現象だ」「米主導の連合軍はイラク人を尊重していない」と批判。「米軍は疑いだけで人々を車で押しつぶし殺してしまう」「到底容認できない」とのべました。
ホワイトハウスのスノー報道官は二日、マリキ首相がハリルザド駐イラク米大使らと面会した際、「(発言が)誤って伝えられている」と語ったと弁明しました。しかし同報道官は、マリキ首相発言の真意については説明できませんでした。
シンガポールを訪問中のラムズフェルド国防長官は二日、マリキ首相の米軍批判について、発言を確認していないとしつつ、「米兵の99・9%は模範的態度で振る舞っている」と批判を受け入れない姿勢を示しました。同長官はハディサ事件については近く調査結果が発表されると語りました。