2006年6月3日(土)「しんぶん赤旗」
教育基本法改悪 廃案に
全教と日教組 旗林立
東京で集会・デモ
最終盤の国会で教育基本法改悪案を廃案に追い込もうと二日、広範な市民でつくる「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」は、東京・日比谷野外音楽堂で「教育基本法の改悪をとめよう!6・2全国集会」を開きました。集会後、国会まで請願デモをしました。
全教加盟の組合旗や、「ちょっと待って!教育基本法の見直し」の日教組ののぼり旗が林立。全国組織の異なる各地の教組や市民団体から三千人がかけつけました。「教育基本法改悪反対」と書いた紙を張ったフラフープが振られ、拍手と歓声に包まれました。
壇上で、全教加盟の埼教組の代表は「街頭で三十万個の宣伝ティッシュを配布し、世論を動かしている」と報告。日教組加盟の大分県教組の代表は「座り込みや宣伝にのべ九千五百人の組合員が参加」と紹介しました。
連絡会呼びかけ人の高橋哲哉・東京大学大学院教授は、法案提出直前の三月末に開いた前回の集会以来、改悪をすすめる動きが一気にすすんだことをのべ、「継続審議という声もあるが、まったく予断を許さない。廃案にするまでたたかい抜く決意を確認し合おう」と呼びかけました。
呼びかけ人の三宅晶子(千葉大学教授)、小森陽一(東京大学教授)、大内裕和(松山大学助教授)の各氏らが発言。日本共産党の穀田恵二衆院議員、社民党の福島瑞穂党首があいさつしました。
都内300駅共産党が宣伝
日本共産党東京都委員会は二日夕、教育基本法改悪反対を訴える全都一斉の署名・宣伝行動を都内の三百駅で行いました。