2006年5月31日(水)「しんぶん赤旗」
非正規雇用最多33・2%
労働力調査 前年比72万人増
パート、アルバイト、派遣、契約社員など非正規雇用の労働者の割合が今年一―三月期、労働者全体の33・2%(前期比0・2ポイント増)に達しました。一九八四年にこの統計をとり始めて以来、最高です。三十日、総務省が発表した労働力調査の結果でわかりました。
女性では52・9%と半数以上、男性は18・5%が非正規雇用です。
前年同期比では正規雇用が七万人増えましたが、非正規雇用は七十二万人増。雇用が増えても圧倒的に非正規です。
八四年二月時点で非正規雇用の割合は男女合計で15・3%、男性7・7%、女性29・0%でしたが、その後ほぼ毎年増え続けています。企業が正社員を減らして非正社員による置き換えを進め、政府も労働者派遣法の対象業務の拡大など非正社員化を促進した結果です。
賃金では依然として差別されています。厚生労働省の二〇〇五年賃金構造統計調査では、正社員の賃金水準を一〇〇とした場合、非正社員は男性で六四、女性で七〇しかありません。
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