2006年5月29日(月)「しんぶん赤旗」
イラク駐留イタリア軍
1100人が来月帰国
外相言明 年内に完全撤退
【パリ=浅田信幸】イタリアのダレーマ外相は二十七日、イラクに派遣されている伊軍部隊を六月中に千百人を帰国させ、年末までに完全撤退する意向を明らかにしました。独紙フランクフルター・アルゲマイネ日曜版(電子版)のインタビューで述べました。
外相は「六月末までに二千七百人を千六百人に減らす。年末には軍事的駐留を終わらせているだろう」と語るとともに、イラクの諸制度の安定的樹立のため、文民レベルでの協力を可能な限り進めるとしています。
また撤退はイラクおよび米国と合意のうえで実行すると述べました。
イラクからの撤退は、今月半ばに成立したプローディ政権の最優先課題の一つ。二十七日に発表された次回閣議の議題には「イラク派遣軍の撤退日程と平和使節の財政」があげられています。