2006年5月28日(日)「しんぶん赤旗」
「反ボリビアの陰謀」
ベネズエラ大統領
米大統領を批判
【メキシコ市=松島良尚】ベネズエラのチャベス大統領は二十六日、ボリビアとエネルギー分野の投資協定を結ぶために同国を訪れ、同国のモラレス大統領とともにコチャバンバン地方で行われた与党・社会主義運動(MAS)党の集会に参加しました。集会にはキューバのラヘ国家評議会副議長も出席しました。
チャベス大統領は約十万人のMAS支持者を前に、ブッシュ米大統領が二十二日に「べネズエラとボリビアの民主主義は侵食されている」と述べたことに言及。「この発言は、米大統領が反ボリビアの陰謀にゴーサインを出したということだ」「ベネズエラ、ボリビア両国の民主主義はよみがえっている最中だ」と強調しました。
キューバ、ベネズエラ、ボリビアは四月末、「米州ボリバル代替構想」(ALBA)にもとづく「人民貿易協定」(TCP)を締結。国民参加のもとで経済的、社会的な協力関係を強めていくことにしています。今回のベネズエラの投資も、そうした枠組みです。
ラヘ副議長はTCPについて「中南米にとって、三カ国の国民の団結は歴史的だ。今は三カ国だが、もっと増えると確信している」と述べました。