2006年5月27日(土)「しんぶん赤旗」

不破氏、賀中国共産党政治局委員と会談

理論交流・日中関係で意見交換


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(写真)賀国強中国共産党中央政治局委員(右)とあいさつする不破哲三前議長=25日、北京市・「人民大会堂『新疆の間』」

 【北京=菊池敏也】中国訪問中の不破哲三・日本共産党前議長は二十五日午後、北京市内の人民大会堂で、賀国強・中国共産党中央政治局委員・書記処書記・組織部長と会談しました。

 賀氏は会談の冒頭で、中国共産党中央が二年前に提起した「マルクス主義理論の研究と建設のプロジェクト」の意義と現状、今後の課題について紹介。昨年十二月と今回の二回にわたる両党間の理論会談が大きな意義と役割を持っていることを高く評価し、理論交流での日本共産党の協力に感謝しました。

 不破氏は、両党関係正常化以来八年の間、政治会談などは進められてきたが、この間の理論問題に集中しての交流は、両党関係に新しいページを開くものになったと発言。同プロジェクトは、中国にとって大事なことは言うまでもないが、世界、さらには隣国である日本の社会主義の今後の発展にとってもきわめて重要であり、その立場から協力を惜しまないものだと述べました。

 賀氏は、歴史認識問題を含む日中両国関係についての中国の立場を説明し、その打開のために努力を続けると表明しました。

 不破氏は、日本共産党は戦前・戦中における厳しい弾圧の下で侵略戦争反対を掲げ、また中国共産党とも連帯した党だと紹介。靖国問題の根底には侵略戦争正当化の流れがあり、この流れは日中関係への逆流であるにとどまらず、第二次世界大戦への反省に立った戦後の世界秩序への挑戦であり、その矛先は、中国や韓国だけにとどまらず、アメリカを含む全世界に向けられたものであると指摘。日本共産党は、そのことを世界に訴えるとともに、日本国民自身が解決すべき問題であることを呼び掛けてきたと語りました。

 和やかな雰囲気で行われたこの会談には、日本共産党の一行と中国共産党中央対外連絡部の張志軍副部長や同党中央宣伝部の幹部らが同席しました。


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