2006年5月25日(木)「しんぶん赤旗」
不正の「解同」系法人役員に
村田前国家公安委員長秘書が就任
大阪府議会共産党追及
大阪市開発公社の駐車場事業をめぐる横領事件で逮捕された財団法人・飛鳥会理事長小西邦彦容疑者(72)=「解同」(部落解放同盟)前飛鳥支部長=が理事長をつとめる社会福祉法人「ともしび福祉会」(大阪市東淀川区)の役員に、前国家公安委員長の村田吉隆衆院議員(自民党=岡山5区=)の秘書が就任していたことが、二十四日開かれた大阪府議会で指摘されました。
日本共産党の奥村健二議員が一般質問でとりあげました。
大阪府が党府議団に提出した「ともしび福祉会」の法人調書(二〇〇一―〇五年度)によると、村田衆院議員秘書、井上一成元衆院議員秘書が理事や評議員、元府議会議長(自民党)が監事や評議員に就任しています。
村田衆院議員については国家公安委員長だった昨年八月、総選挙直前に小西容疑者と懇談。同年十二月八日に「ともしび福祉会」のグループホームのお披露目式に出席し、祝辞をのべています。小西容疑者は、暴力団山口組系金田組組員で、一九八五年一月に竹中正久山口組四代目組長が射殺された吹田市のマンションの名義人でした。
奥村議員は太田房江知事に「暴力団を取り締まる国の責任者の秘書が暴力団とつながりのある団体の役員等に就任していていたことをどう思うか」と追及。知事は「社会福祉法人の役員等への就任規制に該当しない」とし、問題なしとの認識を示しました。
村田衆院議員の政策秘書は本紙の取材に「正式な秘書にはいない。勝手連的なものだ」としています。