2006年5月24日(水)「しんぶん赤旗」

第2回日中理論会談始まる

世界のマルクス主義の動向について意見交換


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(写真)張志軍中国共産党中連部副部長(右から2人目)と会談する不破哲三氏(左から3人目)=23日、北京市・中連部ビル

 【北京=菊池敏也】日本共産党付属社会科学研究所所長の不破哲三氏とその一行は、二十三日早朝、中国共産党の理論関係責任者との第二回日中理論会談を開始しました。会談は終日おこなわれました。

 同日午前、中国共産党中央対外連絡部(中連部)理論担当の張志軍副部長は、昨年十二月の理論交流が、広範で意義深い内容であったことに感謝を表明。今回の不破氏一行の訪中が、さらに今後の理論交流を深める契機となることを確信しているとのべました。

 これにたいし不破氏は、前回の理論会談は、新しい角度で物事をみる機会となり、「私たちにとっても刺激的なものだった」と感想をのべました。

 この会談では、世界におけるマルクス主義の現状とその諸政党の状況の見方について中国側からの質問を受けた不破氏は、旧ソ連・東欧の崩壊が大きな契機となっていることを指摘しながら、特にここ数年来のヨーロッパにおける理論状況について日本共産党の見方を説明しました。

 また、日中両党の関係と、歴史問題を含む両国関係についても意見交換がおこなわれました。

 午後は、昨年十二月に東京で理論会談をおこなった中国側の張西明団長(中国共産党中央宣伝部理論局副局長)ら一行と中連部幹部も加わって会談がおこなわれ、冒頭、「東京のあとに、意外に早く再会し意見交換をする機会を得た」と喜び合いました。

 張氏は、この会談がもたらしている大きな意義を、現時点であらためて確認するとともに、今後交流を続けていきたいとの期待を表明しました。さらに、発足して二年を経た「マルクス主義理論の研究と建設のプロジェクト」の進行状況について説明しました。

 不破氏は、理論問題をこれだけ突っ込んで継続的に交流している党間関係はほかに例がなく、これは両党間の信頼関係が前提になっているとのべました。


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