2006年5月21日(日)「しんぶん赤旗」
仲間広げ均等待遇を
全労連
非正規労働者が交流
「非正規も正規もみんなで手をつないで均等待遇をかちとろう」と力強い声が響きました。第十四回「パート・臨時で働く仲間の全国交流集会」(全労連パート・臨時労組連絡会の主催)が二十日、名古屋市内で二日間の日程で始まり、女性を中心に全国から約三百六十人が参加しました。
集会は、一九九六年の勝訴判決以降、正社員との賃金格差を九割まで是正させた丸子警報器(長野県上田市)の女性臨時社員二十八人のたたかいに学ぶトークで開会。
元原告の滝沢貴美子さんは、事実上の正社員化をさせたたたかいだったと報告。今野久子弁護士は「人間らしい平等な職場をめざしてどうするかを教えている」とのべました。元衆院議員の田中美智子さんは、働く女性の権利の前進に与えた影響を強調しました。
続いて各地でのたたかいが報告されました。
トイレなど水回り製品大手のINAXの修理子会社では、委託労働者が大阪や名古屋など各地で労組を結成。実態は労働者だとして待遇改善を求めてたたかっています。
有名カバンメーカーのイビサ(埼玉)では、パートが正規の青年労働者と一緒にたたかい、時給五十円アップの満額回答を勝ち取りました。
自治体の職場でのたたかいも。大阪・門真市では、勤務時間延長問題を機にアルバイトの女性保育士らが労組を結成。市民とともに市当局に待遇改善を求めています。
主催者あいさつで同連絡会の布間きみよ代表は均等待遇の実現に向けて「大きな運動のうねりをつくりあげていこう」とのべました。