2006年5月17日(水)「しんぶん赤旗」
教育基本法改悪反対 国会内で緊急行動
“廃案へ運動が大切”
教育基本法改悪を許さない各界連絡会、全教、教組共闘、子ども全国センター、教育基本法全国ネットワークは十六日、国会内で緊急行動をし、改悪法案について各党が代表質問した衆議院本会議を傍聴しました。
百十人を超える参加者を前に、日本共産党の石井郁子衆院議員が、与野党のやりとりを報告しました。「世論が国会を変え、動かします。成立を阻もうと結束した、みなさんの一つひとつのたたかい、行動が大切です」とのべると、「いいぞー」の掛け声と大きな拍手が送られました。
本会議を傍聴した堀尾輝久東京大学名誉教授は「人間の成長と発達を願う人々がつくってきた教育に、政治を介入させてはならない」と参加者に呼びかけました。
報告に大きくうなずきメモをとっていた女性(64)。家庭科研究教育者連盟の仲間と傍聴に駆けつけました。「密室協議のあげく、急に改悪法案が出され、驚いています。男女いっしょに、くらしといのちを守る家庭科教育を、と運動してきました。とくに法案の一〇条は、家庭教育を国が統制し、国民の人権を侵害するものとして許せません」と話します。
板橋区の元小学校教員の男性(79)は「かつて受けた戦前の教育を絶対に繰り返してはならない。教育基本法を守らなければ」と話していました。